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布について

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布の基本

縫い方や糸の種類、技法などのほかに、布をどう選ぶかによっても作品の仕上がりは大きく異なってきます。デザイン的な面においては、非常に重要な要素であると言えるでしょう。また、同じ木綿でも編み方や織り方によって種類が豊富に存在し、それぞれ名称も異なるということも覚えておきたいところです。

たとえば「平織り」と呼ばれる織物は、縦、横の糸を交差させて編みこまれた織り方で、パッチワークにはもっとも向いている布地であるとされています。ほかに綾織りというものもあり、これは糸を二本ずつ交差させたものです。主にコートなどの生地に多く使用されています。朱子織りは表面が滑らかで、光沢のあるものとなり、リボンなどの生地に利用されています。シワがつきにくいという利点があります。

このように、布はその種類によってそれぞれ特徴が異なります。目的に合った布選びを心掛けたいところです。

布の配色について

パッチワークでの布選びにおいて、もっとも重要となるのが、布の配色の仕方です。配色をどれだけ上手に、どれだけ美しくするかによって、完成した作品の印象は大きく異なります。まずはこの配色の基本について、知っておきたいところです。

色は大きく「明度」「彩度」「色相」に分けられます。明度や彩度が同じ色であっても、たとえば隣り合うほかの色とのバランスや、対比となる色合い、柄の使い方によって印象が変わってきます。どのようなものを作りたいか、どのような色合いにしたいかを、布を縫い付ける前に明確にしておかなければなりません。

もちろんこれらは個人の好みやセンスによるところが大きいですが、予め明確な配色を頭に思い描いて取り組むのそうでないのとでは、結果に大きな違いが現れます。制作プランをしっかり練った上で取り組みたいところです。

布の選び方について

布を選ぶ際には、もちろん自分の好きな色の生地を選んでいいのですが、それと同時にその用途についても思いを巡らせてみましょう。何に使うためのものなのかを頭に入れ、そして実際にそれを使用した時の様子を想像してみることが大切です。

布を購入する時の目安として、お気に入りの布は110cm幅で1m、予備の布は50cmずつを購入すると良いでしょう。大柄などの布は柄が途中で途切れてしまわないように、他の布よりも多めに用意しておいた方がいいかもしれません。また、無地の布や小紋などはパターンの地色に使用することもできるため、こちらもできるだけ多めに用意しておきたいところです。どちらにしても、思いもよらない失敗や不手際を想定して、使用する布はなるべく多めに用意しておきたいところですね。

和布の使用について

和布には藍布や絹地などがありますが、これらへの知識も深めておきたいところです。絹地などでキルトを作る時は、針も絹専用のものを使用します。糸はミシン糸、ぞべ糸、手縫い糸などが一般的で、ポリエステル系の糸を使用することもありますが、こちらは糸が丈夫なため、布が弱っている場合に布が破けてしまう恐れもあるので、あまりお勧めはできません。

古布にも様々な種類があり、明治、大正更紗、江戸小紋、型染、絣など、それぞれ個性的なものばかりです。また、手紡ぎの和布は、多少糸を通しづらく縫いにくいという欠点があるものの、他の布には無いような素朴で温かい風合があります。こういったものをアクセントに、応用をきかせながら表情豊かな作品を作り上げたいところです。

特殊な布の使用について

和布のほかにも、特殊な布としてウールやシルク、コーデュロイやレースなど多くの種類の布が存在します。パッチワークに手馴れてきたら、こういった特殊な布を採用して、オリジナリティーの高い作品を作ってみるのも良いでしょう。こういった特殊な布を扱う際には、その生地の特性などを十分に理解しておきたいところです。

たとえばネクタイなどの生地はシルクである場合がほとんどですが、これはバイヤス地であるため、布目の方向などに注意しなければなりません。また、コーデュロイの場合、柄や色数が少なくても、表面に打ち出された畝を有効に利用することによって、表情豊かな作品を作り上げることができます。それぞれの特徴を把握し、その魅力を最大限に引き出したいところです。